ABOUT
概要
わたしたちは、東アジアにおける歴史的価値のある文化芸術を保護し地域に根差した芸術活動を支援しています。
令和2年度に設置した「一般財団法人 三谷文化芸術保護情報発信事業財団」は、令和5年9月に石川県の公益認定を受けて「公益財団法人 三谷文化芸術保護情報発信事業財団」になりました。
理念
芸術を修復し守る活動は、わたしたちが守りたいその作品そのものや、その背景にある文化とともに、さまざまな思いを共有し、次世代につなげてゆくものです。
石川県を出発点とし、芸術・文化に対する保存や支援活動を通して、地域社会へ還元する情報発信を行い、これからの未来をつくる芸術・文化への理解を促し、人びととの交流の進展に寄与、貢献することを目指します。
背景
ベトナムに拠点を構え28年となる三谷産業株式会社の取り組みの一つとして、画家故グエン・ファン・チャンの修復支援事業がありました。
これまで十年余継続されてきた保存修復プロジェクトは、推進者の中村勤氏、保存修復家の岩井希久子氏の熱意に集った個々人によって行われてきた事業でしたが、本活動をベトナムへの恩返しとして捉えることで、両国間のさらなる発展に繋がる国際交流事業になりえると考え、財団事業として引き継ぎ発展させることとしました。
さらに、財団設立の背景には、上記保存修復事業とともに、金沢市、また金沢美術工芸大学との連携事業の模索、金沢の古い景観が失われてゆく現代の社会状況への危惧もあり、すべての状況に通じる、「今ある文化財の保存・修復、理解促進、情報発信」を軸に財団設立に至りました。
ふたつの軸
◆ベトナム絵画を中心にアジアの絵画を修復し展示・発信
作品を中心にした文化・社会史、民族学などの文化研究や、保存・修復をより深める取り組み、それらを有機的に融合した型で、国内外に発信することを一つの目的に据え、各地での展示企画を行うための事務所としてNPC研究所(Nguyen Phan Chanh研究所)を設置します。そしてほど遠くない将来に、万全な保存状態を維持した作品と豊富な研究資料をセットにして、ベトナムに順次返還するというプランを実現することを含めながら、絵画保存修復活動を行ってまいります。
◆金沢美術工芸大学との教育・文化・人材交流プログラムを運営
金沢の景観を支えている特徴的な建物の一つである「金澤町家」が年々取り壊されていることに対して、三谷産業・金沢美術工芸大学(以下、金沢美大)・当財団が連携しました。
三谷産業が取得・整備した金澤町家を、海外からのアーティストが滞在し創作活動する場として提供し、金沢の町を背景にした創作活動を進めるとともに、金沢美大の教育活動に寄与することを目的に事業をスタートしており、当財団は現在コーディネータの役割を担います。
団体概要
- 名称
- 公益財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団
(ミタニブンカゲイジュツホゴジョウホウハッシンジギョウザイダン) - 所在地
- 〒920-0856 石川県金沢市昭和町16番1号
- 設立
- 2021年(令和3年)3月2日
- 法人番号
- 3220005008526
- 代表者
- 三谷 充
- 目的・事業内容
- 日本及び東アジアの対象国及び地域における歴史的価値のある文化芸術の保護及び地域を背景にした芸術活動の支援並びにそれらの成果の情報発信を行うことを目的とする。
- 定款
- 公益財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団 定款(PDF)