PROJECT02
Artist in 金澤町家
活動報告
Sébastien DESPLAT(セバスチャン・デプラ)⽒/編集者・美術印刷専⾨家
滞在期間:2022年 11月28日〜12月12日
編集者、版画家にして美術印刷の専門家。2007年にカンブレ高等美術学院(ESAC)を卒業移行、印刷図版を専門にしている。伝統の継承を行う工芸の専門施設、メテリー・ブリュイエール・グラフィックアートセンターで仕事をはじめ、2013年からその企画部門を担当。さらに印刷会社3FPJ(3 fois par jour)の編集者も務めている。現代版画を得意とし、リトグラフ、銅板画に密接に結びついた出版・美術印刷の活動に携わり、現代アーティストの展覧会のディレクターやキュレーターも務める。
日本では、図書館、工房や製版所を調査し、現代の印刷技術について細かく調査し、失われつつある技術、色調や彩色の手作業をまとめ、発信することを目的にした。京都では、木版印刷工房「竹笹堂」の手作業による木版技術を研究した。職人の街である金沢での滞在で、さらに多くの印刷工房を調査し、金沢美術工芸大学では美術出版に関するクラスと、エッチングのワークショップを行った。
神谷佳男教授と芸術学科、視覚デザイン学科の学生
2023年11月7日、滞在成果として「モクハンガ」と題した入門書を出版しました。日本の木版画文化をフランスに広める目的で、フランス語版とその日本語訳を制作しました。すべてセバスチャンの手摺りで制作されています。
金沢美術工芸大学の新キャンパスで、学長の山崎先生や、お世話になった神谷先生、石引パブリックの方々へ贈呈式を執り行いました。