PROJECT02
Artist in 金澤町家

活動理念

Artist in 金澤町家

1. 基本理念

海外アーティストの招聘と金澤町家の利活用による新たな国際交流事業

 金沢市は「世界の交流拠点都市・金沢」の実現に向けた重点戦略計画を推進するとともに、「歴史遺産を活用したまちづくり」の中核的な事業に金澤町家の継承と利活用を位置付けました。金沢美術工芸大学と三谷産業株式会社は、この二つの施策を踏まえ、金澤町家を滞在拠点として金沢の歴史・文化・芸術をリサーチし、その魅力を発信しつつ制作を行う海外のアーティストを招聘して活動を支援する、アーティスト・イン・レジデンス・プログラム「Artist in 金澤町家」を実施します。
 三谷文化芸術保護情報発信事業財団は、この事業のレジデンス(滞在施設)管理、連携事業の事務的仲介、滞在アーティストの補佐としての業務を担当しています。

2. 活動目的

  • 金澤町家をアーティストの滞在拠点として活用

    金沢の文化的景観を形成する歴史遺産である金澤町家を、文化財保存の観点から改修・整備し、招聘アーティストの滞在拠点として活用します。

  • アーティストが金沢をリサーチして海外に発信

    ユネスコのクラフト創造都市に登録されている金沢の歴史・文化・芸術について招聘アーティストがリサーチし、その魅力を海外に向けて発信します。

  • アーティストが金沢美大の教育の国際化に寄与

    招聘アーティストがレクチャーを行い、授業に参画することで、教育の国際化を図り、学生の留学や海外活動に対する関心と意欲を醸成します。

  • まちなかの文化施設等を活用した市民との交流

    金澤町家での活動公開のほか、金沢21世紀美術館でのアーティストトークなどを実施し、招聘アーティストと市民・学生の交流の機会を創出します。

3. 活動方法

  • 金沢を中心とした歴史・文化・芸術に関するリサーチ活動、SNS等を用いた滞在活動の発信
  • 金沢美術工芸大学の教育プログラムへの参加(レクチャー、実技指導、ワークショップ)
  • 金澤町家における交流プログラムの実施
    ウェルカムレクチャー(作品や活動の紹介、金沢滞在中の活動計画のプレゼンテーション)、オープンスタジオ(滞在制作活動の成果発表)など

2022年度から開始した「Artist in 金澤町家」は、現在フランスのヨーロッパ・外務省の文化機関であるアンスティチュ・フランセ日本と連携し、アーティストはその支部アーティスト・イン・レジデンス「ヴィラ九条山」(京都府京都市)から派遣されています。

本活動のロゴは、招聘アーティストのテディ・サンチェスにより制作されました。
北陸の武家系の町家に多く見られる「あずまだち」(大きな破風)や、障子、格子戸から着想を得ました。

公式インスタグラム:@artist_in_km

滞在アーティスト一覧

  • Ludivine GRAGY
  • Sébastien DESPLAT
  • Teddy SANCHES
  • Karine ARABIAN & Franck BLAIS

金澤町家提供の依頼とアーティスト・イン・レジデンス(A・I・R)実施者の公募

  • 公募内容

    (1) 町家提供者募集
    アーティストが金澤町家に滞在しA・I・R活動を行い、金沢の町からの刺激を受けながら活動を行う施設を募集しております。
    応募条件
    • 金澤町家として認定される町家であること
    • 滞在アーティストとして国内外のアーティストを受け入れられること
    • 町家施設は提供者が整備すること
    • 近隣との良好な関係が築ける立地であること
    当財団はA・I・R実施者(施設や大学)とのコーディネートを行います。
    (2) A・I・R実施者募集
    金澤町家を拠点にA・I・R実施を検討している団体や施設(A・I・R実施者)を募集しております。
    応募条件
    • 金澤町家並びに地域を背景にした創作活動を検討していること
    • 施設を適切に利用するアーティスト選定・招聘は応募者で行うこと
    • 滞在するアーティストは地域住民との交流並びに招聘元施設との良好な関係が築ける方であること
    当財団はA・I・R実施者が提供された町家を有効に活用できるよう支援を行います。
  • 応募方法

    お問い合わせフォームより、応募の概要をご連絡ください。
    追って応募に必要となる資料等ご案内いたします。
    応募後は財団内で内容を審議の上、許否のご案内をいたします。